【コラム】降水量の意味と目安
5月26日は『県民防災の日』、41年前に日本海中部地震が発生した日です。地震や大雨などの災害が発生すると、各自が避難行動を想定する必要があります。
私たちは、日頃から防災・減災に対する理解を深めるために、雨の強さと降り方について調べてみました。
◎降水量の意味
降水量は、降った雨がどこにも流れ去らずにそのまま溜まった場合の水の深さのことです。例えば、「1時間で50ミリの降水量」は降った雨がそのまま溜まった場合、1時間で雨が水深5cmとなることです。
1平方メートルに50ミリの雨が降った場合、水の量は50リットル(重さ約50kg)になります。
◎降水の目安
1時間雨量(mm) | イメージ | |||
1mm | 傘がなくても我慢できる | |||
2mm | 傘が必要 | |||
5mm | 短時間でも傘が必要 | |||
1時間雨量(mm) | 予報用語 | 人の受けるイメージ | 人への影響 | 屋外のイメージ |
10mm~19mm | やや強い雨 | ザーザーと降る | 地面から跳ね返りで足元が濡れる | 地面一面に水溜まりができる |
20mm~29mm | 強い雨 | どしゃ降り | 傘をさしていても濡れる | |
30mm~49mm | 激しい雨 | バケツをひっくり返したように降る | 道路が川のようになる | |
50mm~79mm | 非常に激しい雨 | 滝のように降る(ゴーゴーと降り続く) | 傘は全く役に立たなくなる | 水しぶきであたり一面が白っぽくなり、視界が悪くなる |
80mm以上 | 猛烈な雨 | 息苦しくなるような圧迫がある。恐怖を感ずる |
※注意 逃げ遅れ0(ゼロ)へ!
数年に一度程度しか発生しないような短時間の大雨を観測・解析したときには、記録的短時間大雨情報が発表されます。
この情報が発表された時は、お住まいの地域で、土砂災害や浸水害、中小河川の洪水害の発生につながるような猛烈な雨が降っていることを意味しています。
日常生活に参考になれば幸いです。
<風の強さと吹き方>紹介!
5月23日、フイリピンの東海上で発生した熱帯低気圧が更に発達し、台風1号になりました。私たちは、日頃から防災・減災に対する理解を深めるために、風の強さと吹き方について調べてみました。
天気予報では、風の強さを「m/s」(メートル/毎秒)という単位で表わしています。風の強さ(風速)が1秒間に大気(空気)が何m移動するかを示しています。
例えば、風速10m/sは、1秒間に10m大気が移動したことになります。10秒あれば100m移動したことになります。気象庁では、「やや強い風」と表現しますが、時速に換算すると60km/h程度で、風に向かって歩くと歩きにくくなります。
雨が降っている場合は、傘をさすことが困難になります。
◎風の目安
平均風速(m/s) | 人への影響 | 屋外の様子 | ||
0~5未満 | 顔に風を感じる | 木の葉が動く | ||
5~10未満 | 体に風を感じる | 小枝が動く、砂ほこりが立つ | ||
平均風速(m/s) | 予報用語 | 人への影響 | 屋外の様子 | |
10~15未満 | やや強い風 | 風に向かって歩きにくくなる。傘がさせない | 樹木全体・電線が揺れ始める | |
15~20未満 | 強い風 | 風に向かって歩けなくなる 転倒する人も | 電線が鳴り始める 看板やトタン板が外れ始める | |
20~25未満 | 非常に強い風 | 何かにつかまらないと立っていられない 飛んできた物で怪我する恐れ | 細い木の幹が折れる 看板が落下・飛散する 道路標識が傾く | |
25~30未満 | ||||
30~35未満 | 猛烈な風 | 屋外での行動は危険 | ||
35以上 | 多くの樹木が倒れる |
風と雨の影響で、線状降水帯が発生する場合がありますので、日常的に天気予報に気配りをお願いします。